『マンガの作り方』という本を頼りになるべくたくさんのプロットを作って、できればそのうちの何本かは実際に小説やシナリオにしたいと考えているのだが、まだたった一本分ができただけだ。
もう一本、と思って作り始めたホラーは、今のところちょっと要素を盛り込みすぎな気がしている。しかし、このくらいの情報量、上手い人ならきれいに捌けるだろうなとも思いながらねちねちと考え続けている。

自分がつまづくのは、物語のある流れを考えているとすぐに枝葉の出来事や感情が浮かんできて、そちらの方がおもしろい気がしたり、好きな気がしたりしてまとめきれなくなってしまうところだ。
これはプロット自体は情報を絞ってきれいにまとめ、実際に描き出すときに足し引きしていくべき情報だと思う。それからもう一つは割と致命的なのだが、私には物語を通して訴えたいことなどあるのか? ということだ。これまで関わってきた物語にはほとんどすべて私の気持ちも乗っかっていたが、それは若い時だからこそ持っていた生きる悲しみや未来への絶望みたいなものが多かったように思う。しかし、私はちゃんと幸せになろうとして、生きる悲しみを自分の力にし、絶望とはほとんど同化してしまった。つまり、原動力たるべき怒りがそれほどないのだ。
エンターテイメントのみに振り切った物語を作るには、私には技量が足りないと感じる。
とにかくめげずにたくさん作るしかない。
2025/10/04(土) 00:02 Comment(0) permalink

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